
交錯≠少女 CLOSSOVER GIRL
漫画の世界から抜け出してきた少女、金澤かなを捜せ──。現実世界と仮想世界。リアルとインターネット。混ざり合うはずのない概念が複雑に交錯しながら紡がれていく、前代未聞の物語。
イントロダクション
2025年4月1日、第四境界の織工であるAMGYが現実世界に降り立った。目的は「金澤かな」という少女を見つけること。その少女の正体は、漫画『未明少女』の主人公――つまり架空世界の存在だった。
『未明少女』はある事情により未完のまま放置されていた。作中で金澤かなは「自分が何者なのか」を知りたがっており、その強い意志によって仮想世界から現実世界へと迷い込んでしまったのだった。
架空世界の存在が現実世界に干渉すると、2つの世界の境界が一層曖昧になってしまう。一線を越えれば、『虚実交錯(ネオ・ディマージェンス)』と呼ばれる大災害の引き金になりかねない。
『虚実交錯』を阻止するためには、金澤かなを見つけ出し、仮想世界へと帰す必要がある。それがAMGYに課せられたミッションだった。
AMGYからの協力要請を受けた交錯員は"デバイスジャック"の技術によって金澤かなのスマホを調査し、彼女の行方を追っていく。
やがて、AMGYは金澤かなを発見、接触することに成功した。
だが、現実世界に影響を与えすぎた彼女は、もはや仮想世界に戻ることができなくなってしまっていた——。
どうかあなたの力を貸してください
『交錯≠少女 CLOSSOVER GIRL』はフィクションがインターネットと現実世界を侵蝕し、あなたの日常で物語が繰り広げられる、プレイヤー数無制限のリアルタイムアドベンチャーゲームであり、交錯型ARGです。
本作の目的は、現実世界に迷い込んでしまった漫画のキャラクターである「金澤かな」を見つけ出し、元の世界に返すこと。プレイヤーはネット上から見ることができる「金澤かな」のスマートフォンを調査し、彼女がいつ、どこに現れるかを特定することになります。

このスマートフォンには毎日10万回以上のアクセスがあり、調査の結果、4月4日に東京の「ららぽーと豊洲」に現れることが発覚。平日の夜にも関わらず、300名以上のファンが居場所を特定し、現場に駆けつけました。
その後、彼女は4月5日に「ららぽーと立川立飛」、4月6日に東京タワーに出現。一方その頃、Xにて時間制限付きの謎解きが突如出題され、彼女を撮影する現地組と、謎解きを行うネット組による協力プレイが発生します。しかし多くのファンの協力により、わずか19分で正解が導き出されることとなりました。
そして物語はさらなる交錯を迎え、第四境界初のリアルイベント『東京侵蝕2025』の会場にて、エンディングを迎えました。
登場人物

CV:月城日花 / デザイン:望月けい
『第四境界』と現実世界をつなぐ「扉」を開く能力を持つ。
黙っているとミステリアスな雰囲気があるが、人と話すことが好きで、よく笑う。自分の能力と容姿には一定のプライドを持っており、褒められると調子に乗りやすい。
仕事中はきちんとした言葉づかいを心掛けているが、仲のいい同僚や雑談中には砕けた態度を見せることも。

CV:飯田ヒカル / デザイン:望月けい
自分のことをもっと知りたい──その強い想いにつき動かされ、未完のまま放置された漫画の中を飛び出してきてしまった18歳の少女。
気弱な性格だが、目的のためなら大胆な行動を取れる勇気も持っている。
第四境界のグランドストーリー

この世界は、『現実』と『仮想』という二つの概念に隔てられている。第四境界の役割は、この宇宙に生まれ落ちた多くの「物語」を、そのどちらに接続すべきか見極め、仕分けること。その働きによって、この世界の均衡は保たれている。
だが時折、どちらに仕分けるべきなのか判断のつかない物語が生まれてしまうことがある。そういった物語には【CASE MARK】というナンバーが付与され、交錯員による調査の対象となる。『人の財布』や『かがみの特殊少年更生施設』などは、そういう存在だ。
これらの接続を誤れば、現実と仮想の境界は曖昧になり『虚実交錯』という大災害によって、どちらの世界も消滅してしまう。
シリーズ作品

「ボクたちは、現実と虚構で複雑に編み込まれたこの世界のことを、美しいと思っている──」
大災害“虚実交錯”に備え、第四境界職員募集のために行われた、“本当の”採用試験。第四境界の世界観が語られた、一番はじめの物語。

coming soon
プロダクションノート
第四境界の前身は「Team Project:;COLD」であり、もともとはリアルタイム型のARGを作ってきたチームでした。しかし、第四境界を名乗るようになってからは、リアルタイム型ARGには手を出さないようにしてきました。それは、リアルタイム型ARGは制作費用、難易度共に高く、マネタイズも困難ということを痛いほど理解していたためです。
にもかかわらず、あえてリアルタイム型の『交錯≠少女 CLOSSOVER GIRL』の制作に踏み切ったのは、第四境界最大の挑戦となった『東京侵蝕2025』のセレモニーとして、これまで自分たちが築いてきた信用、ノウハウ、資金など、すべてを注ぎ込んだ作品を作りたい、という思いが勝ったためです。
漫画の世界の少女が現実世界に現れるという「仮想」と「現実」の交錯。ネット勢と現地勢の協力という「ネット」と「リアル」の交錯。集団で謎に挑戦する「全体戦」と「個人戦」の交錯。様々な交錯要素によって緻密に組み上げられた、第四境界一周年の記念碑にして、過去最高難易度の意義深い作品となりました。




















