
人の財布
これは、かつて誰かの物だった、一つの財布。前の持ち主はどんな人物だったのか。なぜあなたの手元へとやってきたのか。中身を調べていくほど、財布はある過酷な真実を語り始める──。
イントロダクション
これは縁あって私のもとに流れ着いた謎多き財布。
このような『失くし物』には、上質な『物語』がたいそう詰まっているものだ。
持ち主は、どんな人物か? どんな人生を送ったのか? そして何より、この『失くし物』には、どんな想いが詰まっているのか?
キミがこの商品を見つけたのも何かの縁。ぜひ、この財布に秘められた『持ち主の想い』を紐解いてほしい。
これは、人の財布から始まる物語
この財布が一般的な財布と異なるのは、人の財布を中身ごとご購入いただけるということです。財布には学生証やレシートなど、さまざまなモノが入っており、それらを紐解くことで、財布の持ち主に迫ることができます。
さらに、財布の中身から連想されるキーワードをインターネットで検索することで、いくつかのWebサイトにたどり着くことができるほか、実際にメールが届いたり、あるモノを送ると、それが帰ってくるなど、作中の登場人物とコミュニケーションを取ることができます。
『人の財布』は財布であると同時に、一種の謎解きゲームであり、ミステリーゲームでもあります。リアリティと没入感が極めて高く、まるで現実の出来事であるかのような錯覚すら感じる、今までにない特別な物語体験をお楽しみいただけます。
「人の財布」シリーズ

「人の財布」シリーズは、誰かが持っていた持ち物を購入するところから始まる、第四境界を代表する日常侵蝕ゲーム(ARG)です。
それぞれの作品は独立しており、作風も作品によって異なります。その持ち物を使った独自の体験をお楽しみいただけます。
シリーズ作品

【18歳女性】株式会社ギビングリリーフこちらの給与明細をお譲りいたします。

2010年 暁ヶ丘小学校 5年2組。小笠原 紗菜 / 生駒 ねね / 古賀 峰花 / 藤岡 満里奈 によって書かれた交換日記。彼女たちは人殺しです。

8月31日、わたしは殺される。それ以降の予定は白紙になっている。

coming soon

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プロダクションノート
『人の財布』は、第四境界名義として最初に手掛けたARGです。当初はプレイヤー数を100人に限定し、少人数だからこそ実現できる無茶なアイデアをふんだんに詰め込んだ作品でした。
最初はONLINE PARCOにて予告なく販売され、「誰かの財布を中身ごと購入できる」という意外性が大きな話題となり即完売。その後もTV番組や雑誌などで頻繁に取り上げられ、その話題性とプレイ感覚の斬新さから、品切れと再販を繰り返しました。現在も品薄の状態が続いていますが、なんとか量産体制を確立し、今日までに当初の予定の数百倍を超えるプレイヤーに体験してもらっています。
本作の「最初にモノを買い、そこから物語が始まる」という設計は、長年ARGの課題であったマネタイズを解決する手掛かりとなり、その後もARGを継続的に制作できる体制を確立するための礎となりました。



